何回かの試作を経て、実は製品版が完成しました。
元々は某濠太剌利のSHOPがE-BAYで販売してるのを見掛けて、付き合いの有る店だったので
何セットか購入しておいたのですが・・・結構な金額だし、キャリパー合わせ面に入るシールが
純正では平ゴムなのにOリングを使ってるのが気に入りませんでした。
手持ちのSCARABキャリパーを分解してみると・・須くピストン側面にカジリ傷が発生
アルマイトが落ちちゃって、これじゃーシール交換しても保たないよな って状況でした。
それの原因は、ゴムシールの補修部品が入手出来ず再使用を繰り返してる内にシールとピストンにガタ
更にはシリンダー壁に接触して自分が削れちゃったという状況です。
BREMBOみたいに、いつまでもシールKitを出してくれればこんな事は起きないのですが・・・
内径/外径/厚みの組み合わせを何種類か試して、この組み合わせでバッチリ! という製品が完成
このセットを使えば完璧にOH出来ます。
ついでに、濠太剌利から取り寄せたピストンと当方で製作したピストンを比較してみます。
左の濃い方が濠太剌利製で、右の薄い方が当方で製作した物。
色は薄いですが、スプロケット等に使われている『ハードアルマイト』 の色です。
何個かOHしてる内に、濃い色の方のピストンがキャリパーボディーに入らない問題が発生
ほんの0.数ミリ外径を落として製作してみました。 なので、全てのボディーに挿入出来ました。
で、実際にこれらの部品を使って、SCARABのキャリパーをOHしてみます。
バッチリです。 ピストンを押し込む時の感触で解ります。
OHしたキャリパーを並べて・・改めて製品バラツキを発見しました
DUCATI刻印の物は、向かって左側しかホース取付穴が有りません。
つまり750GTと750Sのシングルディスク専用品かと思われます。 対してSCARAB刻印の物は
逆側にホース取り付け穴が加工された物も有ります。 これはダブルディスク用でフォーク反対側の
取付に対応した物の様です。 更にはエアーブリーダーが見当たらない物と、ボディー裏側にM6のブリーダー
が付いてる物も有ります。 ←明らかに座の部分の鋳物形状が異なる
あと、もう一点はキャリパーボディーを留めてるボルトの締め付け部に逃げが有る物と無い物があります。
まー何とも試行錯誤な結果で進化したキャリパーだという事が理解出来ます(^^;
こーいった部品を持って、E-BAYに出展! 海外進出したいのはヤマヤマですが、買うのは解っても
出品するのは何だかやった事無いにゃ(^^;
この様な部品を作っても、日本国内だけに限れば一部のドマニア以外に需要が有りませんが
海外にはもっと沢山のドマニアが居るはず。