先日、リフレクターのメッキが剥離したというCEVヘッドライトを高値で落札しました。
レンズ面が外せれば、分離して内部だけ再メッキに出せるカモ!?
国産車の樹脂ヘッドライトの構造を参考にヒートガンで炙ってレンズ面外周を接着してるっぽい
黄色い樹脂を剥がしてみます。 でも、それだけじゃ剥がれない
偏熱でガラスが割れる危険を伴いますが、樹脂を焼き切る意味でトーチで炙ってみます。
ありゃ、見事に割れた(泣
この際、どんな構造で出来ているのか!? 細部まで調べてみましょう。
リフレクター本体です。
何の変哲も無い金属製のオカマ。 これの上下方向に、レンズと挟む感じでバルブ用の反射防止キャップが
挟まれています。
下側のBkt裏に微妙にピンが出ていて、キャップの片側の穴位置を規制しています。
とは言え、固定はネジ止めでは無く樹脂とガラスレンズで挟み込んでるだけです。
こんな感じでリフレクターの縁とガラスの両側に棒が刺さる凹みが有り、樹脂で押さえられています。
じゃー安全確実に分離する方法は無いのか?
剥がし取った樹脂の組成を調べて、溶解させうる溶液が調べられれば・・溶かして分離させる事も
可能かと思われます。 念の為サンプル確保
塩酸、硫酸、硝酸、ガソリン、シンナー、アセトン・・・・ いや、酸だとリフレクターが先に溶けるにゃ(^^;
そんなこんなで、貴重なCEVが・・6諭吉が昇天
折角なので、別のCEVを引っ張り出してみてその他の構造も調べてみよう!
バラけて届いたレンズ単品とリムでは構造不明でしたが、実に凝った作りをしていました。
リムとランプユニットは、スプリングピンで止まってるだけだと思ってましたが、実はピンとEクリップで
上下方向を規制しています。 従って分離する為には、スプリングを外すだけじゃ無く
ピン&Eクリップを2本外す必要が有ります。
このEクリップを外すと反対側にピンが抜けてリムとレンズユニットが切り離せます。
同じ構造の物が上下2組
で、リムの脇に付いてるネジは、上下を支点にレンズユニットを左右に振る為の調節機構でした。
こんなに凝ってる構造だと思わなかった・・・
光軸を合わせる時は、ライトユニットを殴って微調整してました(^^;
で結果的には貴重なCEVのガラスが割れてしまっただけの様に思えますが、とりあえずリフレクターと
ガラスは分離出来る事が解りまして、更にレンズだけでも新品が取れそうなので・・・
リフレクターのメッキが剥がれてきたライトユニットでも
ガラス取り外し→リフレクター再メッキ→新品ガラスの接着 で、再生出来そうです。