長くベベルに乗ってる方なら一度は体験した事が有ると思うトラブルに
「センタースタンドボルトの脱落」が有ると思われます。
かく言う自分も出先でいざ車体を止めようとセンタースタンドを掛けた途端に車体が傾いて驚いた事が有ります。
2本同時に落ちる事は無くても、片側でも落ちると不安でスタンド掛けられないんですよね(^^;
で、給油もまたがったまま止めずに戻ってくるとゆー
こんなボルト一本ですが、無いと非常に困る。 とりあえずなら、ホームセンターでM10位のボルト&ナットを
買ってくればOKですが・・・その後は構造的に脱落の危険が高まるのと、スタンドの操作が重くなります。
そんな時に思いついたのが、ナットが緩んでも落ちなければ大丈夫という案
ロックナットは回転してる内に少しずつ緩んできますが、ベーターピンで抜け止めすれば、これ以上緩まない
脱落しなければ、出先で落ちる事も有りません。
見掛けに拘る方用に純正形状のナットも付属しています。
何処の学校や会社に居ても同じでは有りますが・・・
良い学校や良い会社、公務員になれたからと言って、それだけでは何の役にも立ててません。
何をしたいのか? 何をしたのか?
自分の設計した工場で多くの人が働いてたり、生産ラインの設備を使って車を作ってたりするのを見て
設計者の意図を超える速さで設備を使いこなしてる様を見ると、それは無情の喜びでありました。
いや、中には失敗作も有った。 作業者がぶーたれてるのを聞くと逃げたくなる思いにゃのだ・・
一度、笑える思い出が
別の部署で、新人に新型車用のバンパー取付具を設計させた際にアルミ削出で立派な治具を作りました。
ソレを取り付けてタクトタイム内(速い時で1:50)にバンパーを定位置に固定して位置も高さも角度もOK
次の工程に入る前に外そうとしたら・・・無垢材なので外れない(^^;
その仕様書でGOを出した上司も上司だが、新車立ち上げまで時間が無いので
何故か自分の所に対策品の設計が回って来まして、クランプを利用した脱着式の保持具を作りました。
それ以降、その工程では寸法を変えただけで同じ構造の工具が使われ続けています。
新人は以降、治具の形から『ランボーナイフ』というあだ名になりました(^^;
設計の機能として、外す事を忘れていたという話しです(笑
よりユーザーに近い所で製品を作れると言う意味では、今の方が楽しいカモ知れません。